ちょっとセンチに、でも本音で

とうとう来てしまった。
年末のことではない。

卒業式のこと。
毎年、この卒業式の時期になると、そう思うのだ。
「また、来たか」と。

君たちにとっては新たな旅立ちの日。
祝福して、背中を押してあげたい気持ちがある一方で
やはり寂しさもあるのも本音。

中学1年生の時から高校3年生までの人生の中で最も変化が著しいこの6年間を一緒に過ごしてきた。
一人前の大人になってもらうために、時には厳しく、時には長い説教もしただろう。

しかし、本当の意味でのスタートは、社会人になってからだと思う。
実は、君たちはまだまだ半人前。

人の役に立ってこそ、はじめて一人前となる。
どんなことをして役に立ちたいか？
そんなことを考えながら過ごして欲しい、と思う。

先生たちは、君たちがいつか関わった誰かに「ありがとう」と言われるような大人になって欲しいだけ。

顧問：　岩田　亮