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DaVinci Resolve Fusionの使い方入門【初心者向け】Part.1

2025/06/20

はじめに

こんにちは!電子技術研究部の弓削です。
DaVinci ResolveのFusionを使えば、プロ並みの映像編集が可能になります。
本記事では知らないと損する!Fusionの基礎講座についてを解説します。
ということで、今回は「DaVinci Resolve」の難しくあまり触れらていないFusionページについて説明しようとおもいます。Fusionは難しそうに見えますが、基本を覚えれば簡単に使えます!

DaVinci Resolve の “Fusion”ってなに?

Fusionは、動画を合成したり、特別なエフェクトを加えたりする機能です。「ノード」と呼ばれるブロックをつなげて、映像を作ります。これを使うと、アニメーションや以下のようなカッコいい映像を作れます。

(アニメーション、字幕、カット、モーショングラフィックス、カラーなどのこともできます)

Fusionを用いて作成した動画

Fusionの始め方

Fusionを使う方法は、次の2つです。

  1. DaVinci Resolve のFusionコンポジション をタイムラインに追加し、Fusionページを開く。
  2. 画像や動画をDaVinci Resolveのタイムラインに置き、それをFusionで編集する。

今回は、1の「Fusionコンポジションを使う方法」で進めていきます。

目次

  1. Fusionコンポジションを置いてみよう!
  2. Fusionページの基本を知ろう!
  3. ノードのつなぎ方を覚えよう!
  4. 背景を作ってみよう!
  5. 文字を表示してみよう!
  6. 文字を動かしてみよう!

1. Fusionコンポジションを置いてみよう!

Fusionコンポジションは、DaVinci Resolveのカットページやエディットページの「エフェクト」欄にあります。

これをタイムラインにドラッグして配置しましょう。

設置したら、DaVinci Resolve のFusionページのボタンを押して移動します。すると、最初から MediaOut というノードが表示されているはずです。

これがあれば、DaVinci Resolve のFusionページを正しく開けています!

2. Fusionページの基本を知ろう!

DaVinci Resolve のFusionページには、主に5つのエリアがあります。

  1. メディアプール:エフェクトなどが表示される。
  2. 編集画面:作業中の映像が見られる。
  3. フレームタイムライン:映像の再生位置を調整する。
  4. インスペクタ:ノードの細かい設定ができる。
  5. 作業エリア:ノードをつないで映像を作る。

Fusionページでの操作方法は、マウスホイールを押しながらの移動が作業エリア内の移動、コントロール+マウスホイール回転が画面の拡大縮小になっています。

3. ノードのつなぎ方を覚えよう!

DaVinci Resolve のFusionでは、「ノード」と呼ばれるブロックをつないで映像を作ります。例えば、MediaOut は「最終的な映像を表示する役割」です。

映像を作るには、まず基本的なノードを追加します。よく使うノードは次の2つです。

  1. BackGround(背景):背景を作るノード
  2. Text+(テキスト):文字を作るノード

これらをつなげて、映像を作ります。つなげ方としては、英文とにています。MediaOutというものは、述語の役割をはたしており、BackGroudやText+は主語の役割をはたしています。

4. 背景を作ってみよう!

1.BackGround ノードを作業エリアにドラッグします。

2.BackGround の白い□を MediaOut にドラッグして接続します。

3.画面が暗くなったら成功です!

もし何も映らなかったら、MediaOut をクリックして、Fusionページの編集画面にドラッグしてみてください。

背景の色は、BackGround を選択し、画面右の「インスペクタ」から変更できます。「アルファ」の値を0にすると、背景が透明になります。

5. 文字を表示してみよう!

文字を表示するには、背景の上にテキストを追加します。

1.Text+ ノードを作業エリアにドラッグします。

2.Text+ の白い□を BackGround の白い□につなぎます。

3.すると、自動的に Merge というノードが生成されます。

4.Text+ ノードを選択し、画面右の「インスペクタ」から文字を入力します。

Mergeノードは、映像のパーツを合成する役割を持っています。つまり、英文で言った場合接続詞(and)の意味をはたします。

6. 文字を動かしてみよう!

文字を動かすには、Fusionのキーフレーム を使います。

1.フレームタイムライン で、文字の動き始めの位置を決めます。

2.Text+ のインスペクタ で「レイアウト」の「センター」値を調整し、開始位置を決めたら🔸をクリックします。

3.文字の動き終わりの位置を決めて、再び「センター」値を調整します。

これで文字を動かせます。

文字アニメーションの応用テクニック

上記のままでもいいですが、このままだと動きが単調になりがちなので、Fusionのスプラインエディタ を使って動きを調整します。

1.スプライン ボタンを押し、左のリストから対象のプロパティにチェックを入れます。

2.グラフを全体表示し、動きを調整したい範囲を選択します。

3.そのあと、全体選択したのち下の丸のところを押してグラフを緩やかにしましょう。

4.Tキー を押すと、「Ease In / Ease Out」オプションが表示され、滑らかな動きに調整できます。

これで、文字をスムーズに動かせます!

最後に

Fusionページでの文字の動かし方について説明しました!

好評であれば次にFusionページでの図形の作り方、動かし方についてを説明していきたいとおもいます!

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